「せっかく運動するなら楽しい方が良い。それならダンスしたいけど、本当に痩せられる?」そんな風に、捕らぬ狸の皮算用ならぬ、踊らぬダンスを皮算用したい人がいるかも。
あるいは「普段ダンスしてるけれど、これって脂肪燃焼できてるの?」と心配になる人もいるかも。
そんな風に考えると、「ダンスの脂肪燃焼効果は?」と気になってきた編集部。徹底的に調べてみたので、ぜひ見ていって欲しい。
結論としては、ダンスは結構痩せるみたい。安心して踊ってほしい。
ダンスに脂肪燃焼効果は、ある

あるか無いか。それで言えば、間違いなく「ある。」
まず脂肪燃焼効果とは、「カロリーを消費すること」としよう。痩せるなら、それは脂肪燃焼したと言えるだろう。ではダンスの消費カロリーはいかほどか?
結論からいえば、50kgの人が30分のあいだ一般的なダンスを踊り続けた場合、204.75kcalを消費できる。これは、オニギリ1個と少しのオカズくらいだ。
しかも、ジョギングより効果が高い
体重(kg) × 時間 × 1.05 × METs = 消費カロリー(kcal)
ちなみに消費カロリーは、こんな公式で計算できる。さまざまな運動の激しさを「METs値」という数値で表していて、これは厚生労働省も認める公式なもの。そのお役所の情報によると、通常のダンスのMETsは7.8だ。それに対してジョギングは7.0。
つまり、ダンスはなかなか脂肪燃焼効果の高い有酸素運動だと言える。
筋トレもした方が効率が良い
ついでに言えば、脂肪燃焼効果を上げるなら同時に筋トレもすべきだ。
ダンスは有酸素運動。動いた分のカロリーは消費するけれど、別に普段の消費カロリーは増えない。対して筋トレは、実際にトレーニングしたことによる脂肪燃焼効果は微々たるもの。でも、筋力が上がると同時に代謝も上がり、日常生活での消費カロリーがアップ。
というわけで、筋トレをして代謝が上がれば、ダンスで消費されるカロリーも上がる。これは体重やMETS値の計算には反映できない隠れパラメータ。
脂肪燃焼しやすいダンスは?

「ダンス」と「脂肪燃焼」に関する基本的なことは説明済。なんとなくイメージは付いたと思う。次に、「じゃあ結局、痩せるためにダンスをするならどのダンスが良い?」という話をしよう。
まずはこれを見て欲しい。
実はこれが全て。これは厚生労働省が「これを見てね」と公言しているMETsの表。
結論として、脂肪燃焼効果がいちばん高いのは、「競技用にガチでやる社交ダンス」。次にエアロビ全般。その次に、さきほど計算にも使った「一般的なダンス」という順番。
現実的に考えて、「カロリー消費するために社交ダンスしよう」とはなりにくい。エアロビも同様。つまり、一般的なダンスで十分というわけ。
YouTubeの脂肪燃焼ダンス
例えばこんなものがある。ジャンプしないからマンションでもできるし、なんだか楽しい。「ビリーズブートキャンプ」に近い動きだ。
11分間ダンスということなので、50kgの人の消費カロリーを計算すると73.7kcalくらいだ。室内で静かに、楽しく、さらに短時間でこれだけ消費できると考えると、ダンスはダイエットに有効だ。
LEAN BODYの脂肪燃焼ダンスプログラム

例えばLEAN BODY(リーンボディ)というフィットネスサービスにも、ダンスプログラムがある。しかも「脂肪燃焼ダンス」と名付けられているシロモノ。
15分程度のプログラムを毎日順番にこなしていって、2週間でちょっと痩せようというものだ。50kgの人が15分踊れば、102.3kcalくらいの消費。毎日15分で100kcal消費していけるのは、なかなか効率が良い数値と言えよう。
YouTubeのダンスは、いくら楽しくても毎日同じでは飽きる。こういう順番に続けていけるプログラムを使って、毎日続けていけるのは嬉しい。リーンボディはフィットネス動画の配信サービスで、今なら2週間無料でいくらでも見放題。今日からトライ。
つまりダンスには、脂肪燃焼効果がある。
というわけで、ダンスにはそこそこ脂肪燃焼効果があることがわかった。
家でもできるし、ジャンルによっては夜でも静かにできる。ジョギングだと雨がふったらイヤになって、そこからパタっと止めてしまうなんてことも。でもダンスなら屋内だから毎日でもOK。
というわけで、「ダンスには脂肪燃焼効果があるの?」なんて心配せず、安心してダンスを続けてみて。